1979年発売のアメリカのバンドNew England のデビュー・アルバム。邦題が「失われし魂」。このバンドたった三年で解散してしまい、日本じゃ知名度はかなり低いらしい。買いました。なんで今頃?
先日行った松響ストリングスのスプリングコンサートで久しぶりに聴いたチャイコフスキーの弦楽セレナーデ。この第一楽章を聴く度に、New England のデビューアルバムの一曲目 Hello hello hello を思い出すのだ。この曲のイントロの6小節が弦楽セレナーデそのものだから。
学生時代、渋谷陽一のラジオ番組でこのNew England が紹介されていた。ポール・スタンレーがプロデュースしたバンドということで鳴り物入りで特集が組まれていた。当時結構気に入りエアーチェックしたカセットを何度も聴いていたのだが、そのうちの一曲、Hello hello hello って曲のイントロ6小節がチャイコフスキーの弦楽セレナーデ第一楽章のオープニングのフレーズなのだ。 以来30年来、弦楽セレナーデを聴く度にNewEnglandを想い出すという条件反射に陥ってしまった。
New England のレコードを手に入れようと何度か探したのだが、なかなか見つからず諦めてしまっていた。私の記憶だけのバンドってことになっていた。
先日のクラッシックのコンサートで久しぶりに弦楽セレナーデを聴いた。お決まりのように頭のなかで Hello Hello Hello! が駆け巡る。でも、サビのところで止まってしまった。うーん思い出せない。忘れてしまった。曲が先に進まない! どうやら私の頭の中でもこの曲が風化しつつある。
今のうちに私の頭のなかのこの曲を発掘しておかなければ、と思いたち amazon.com で調べて見ることにした。そういえば、以前調べたときは amazon なんてものなかった。レコード店に行って調べてもらうという原始的方法だったのだ。
探してみるとありました! なんてことはない、普通に売っているじゃないか。いい時代だね。 早速注文。
聴きました。およそ30年ぶりに聴く曲ばかり。
面白いほどどんどん記憶がよみがえる。あの時代のアパートの間取りやら、街の雰囲気やらも一緒に。感動。
それにしても明るい曲ばかりだなぁ。メジャースケールのお決まりのキメが随所に出てくる。今じゃ恥ずかしくて使えないよな、、なんて思ったりもする。Sweetを彷彿とさせるところもある。ELO的なコーラスも聴ける。
C調ではあるが、30年に渡り人の記憶に残すだけあって名曲だなと再確認した。
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